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深夜0時をまわっていた。
いつもなら爆睡しているはずの母がいきなり2階へあがってきて、「あのね、パパ、死ぬんじゃないかしら」といった。 母はすこし大袈裟なところがある。「うー、またか」と思いながら半分いやいや見にいくと・・・、父は確かにへんだった。とりあえず目は開いているが、焦点が合っていないのだ。相当混乱している。それは怖がっているようにも見えるし、苦しがっているようでもあり、焦っている様子にもとれた。 はなしかけても、まともな返事はなにひとつ返ってこない。「ああー」「うー」「いかなくちゃ」「なんでそうなんだ」脈絡がないことばの羅列。こんな姿は見たことがないので、わたし自身も不安になる。 で、とりあえず観察することにした。 今すぐに死ぬことはない。素人でもそれくらいはわかった。いつもの薬を飲んだ後、2度目覚めてしまったので、不穏時用の眠剤を追加で飲ませた。これは日々想定内の処方である。それに、だいたいいつでも先生から指示されているうち最低限の数しか飲ませていないのだ。しかも、もう何年も飲んでいるラインナップ。その薬が原因でいきなりこんな激しい症状が出る可能性など、極めて少ないはずである。 脳は起きたいのに、薬で体が動かないことで混乱しているのだろうか。風邪? でも、言葉が通じない状態ではそれも確認できない。父がどこか本当に苦しいのか、痛いのか、夢でうなされているだけなのか、まったくわからなかった。 30分ほどそこにいたら、おいら自身の喉がからからになった。加湿器をがんがんつけていても、これだけ喉が乾燥するのだな、と思った。ずっとはぁはぁしているのだから、父も、たぶん相当に喉がかわいているだろう。60度程度にした白湯を吸い飲みに入れてもってくる。ベッドを60度くらいまで上げ、アゴにタオルを当てて、「お湯を飲もうね」と声かけし、口に入れる。最初はいやがっていたが、ごくごくとすぐに半分ほど飲んだ。 父はまだ、うーうーうーとうなったまま、苦しそうに見える。苦しいだけでなく、どうもお腹が減ったといっているように感じて仕方がない。「甘いもの食べる?」というと、父は「そうだ。それをくれ」と、いきなり食べたがった。カラメルソースをかけたプリンを口にもっていくと、「早く早く」と次の一口をせがみ、あっという間にプリンがなくなってしまった。最後にもう一口お湯を飲ませる。 どうしたらいいのか、作業中もずっと考えていた。ちちちちち、混乱は病気からくるものなのか、MRSAはなにか関係あるのか、ちちち、眠剤のせいか、あらゆる可能性を海馬でサーチするのだが、過去にはまったく思い当たることがない。それでもだらだら、いろんな可能性を考える。ん、も、もしかして熱があるとか・・・ 額を触ると、多少熱い気がする。瞬時に計れる体温計を耳に入れると、38度2分だった。ぷぎゃー。熱があるんじゃん! ぶぶぶぶ。か、風邪なんじゃん!! 何が効いたのかはまったく不明だが、いきなり父が正気に戻った。映画「エクソシスト」で、リーガンに乗り移った悪霊がふっと一瞬消えたときの感じに似ている。「なんだよ。なにしてるんだ」。認知症でも、多少のことはわかる父。とはいえ、この差ってどーよ。なんかとりつかれてんのかな。まったく、なんなんだよこの替わり方は。なにしてるかは、こっちが聞きたいっちゅーの。 ベッドをフラットに戻して、すこし寝てごらん、と父に伝える。ばたばたして毛布や布団をはずす父の面倒を見ながらそのままベッド脇にいたら、兄が階下へやってきたので途中で変わってもらうことにした。再び両方の耳の熱を計ると、右は37度台だが、左は35度7分。うー、なんだよ、この差は。いやがる父を押さえながら、何度か熱を計ると、アベレージがだいたい37度前半くらいだった。うじゃ、へーきかなと、寝るまで兄に押さえてもらうことにして部屋に戻る。 2時すぎ、父は静かに爆睡していた。 ところが3時すぎ、父の様子を見に行ったら、なんだかさらに苦しそうに見えてちょっとあせる。はぁはぁと息があがってるやんか。どどど、どうしたんやろう。 熱で、もしかして頭でも痛いんじゃないかな、そう思って額と後頭部、うなじを触ると、結構熱い。いきなりの高熱状態でわたしまでびっくりする。相当苦しそうなので、まずは水分補給から。ふたたび白湯を吸い飲みで飲ませる。さっきほどじゃないけど、少し飲めた。するとちょっと落ち着く。ベッドを戻し、全身をみて、体の様子をさぐる。ここまで苦しそうなのは、やっぱり熱のせいだろうと思った。 計ってみると、熱は、右耳が9度2分程度にあがっていた。左耳が37度6分というのがまだ救いか。しかし、ううううう。このままやと、救急に電話になる可能性あるやんか。あうあうあう。いや、だめだめ、とりあえず冷静になろう。今はまだ薬の必要はないはず。脱水もそれほど心配しなくて平気だ。飲めてるから。今はとにかく寝かせることがいちばんだ。夜に薬は飲んでるわけで、きっかけがあれば寝られるはずなのだ。 健康なおいらならすぐ解熱剤を倍量でも飲んで熱をさげてしまうが、父にはあまり使いたくなかったので、アイスノンを使うことにした。頭を冷やすから、すぐ楽になるよ。フリーザーからとりだしたアイスノンにタオルで巻きながら父にその旨を伝え、枕の上、ちょうどうなじのすぐ上あたりに置いた。これは昨年PCを冷やすために買ったもので、こんな万一のときがやってくるなど考えもしなかった。アイスノン、本当に役に立つコでありがたいと思った。 冷やして5分もしたら、父がいきなり静かになった。おもしろいくらい効果があった。エアコンの温度を少しあげ、加湿器の水を追加する。開いていたふすまを閉めるなどして、部屋の温度と湿度を調節した。15分もしたらすぅーっと寝入ってしまった。熱をはかると、38度程度にさがっている。おおー、効果てきめんやんか。とりあえずひと安心。 部屋に戻ってネットで症状を調べる。ううう、この突然の発症、どうもインフルの可能性がありそうだ。ぐがががが。肺炎が治ったばかりで、しかもMRSAがプラス1なのである。81歳、状況は極めてよくない。 とりあえず1時間おきくらいに朝まで様子を見て、夜が明けてもおかしかったら、休日対応の救急病院に相談することにしよう・・・ 4時すぎ。父はぼやぼや寝たままだが、うなりつづけている。やっぱり苦しそうだ。ふとんをかけなおして、どうしてもふとんをいやがる首回りにバスタオルを巻きつけ、そして熱を計る。右耳38度7分、左耳は37度6分だった。 あ、もうすぐ5時半。もいちどみてきます。38度6分。ううう。そんでも熟睡してるから、やっぱり朝まで待ってみる。で、でも、しごと・・・、どうしよう。
by scallops
| 2005-12-04 04:54
| 在宅介護
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