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墓地の入り口で親戚一同が列になって、父を見送ろうとしていた。
あんなに父に会いたがってくれたT伯父だが、法要を済ませたら「父は病院へとんぼ返りする」と思っていたらしい。 これまでは、父の病気について「なんとなく話に聞いてるだけ」だったから、おいらにもたびたび「連れてこられないのか?」といってきていた伯父。けど、実際に今の父を見たら「今日、どんなに無理をしてきたか」は、すぐにわかったようす。伯父自身が在宅介護中なわけで、要介護者を抱える家族同士、無言でわかりあえるところがあるのだろうと思った。 「食事にも参加しますよ」と、おいらはきっぱり。ただし「(田舎の家に寄っても)父を車から降ろさず、そのまま先にレストランへ向かいます」と伝えた。他の人たちは、一度家へ戻って一息ついてから、お迎えのバスに乗って向かうことになっている。 レストランへは、車で15分くらいだった。郊外型レストランなので、さすがに駐車スペースはたっぷりある。しかし車イス用の、入り口に近いスペースは広範囲に渡って微妙に傾斜しており、車から車イスへ移乗するのにかなり気を使った。傾斜した場所に車イスを置かせるなんてほんとは言語道断。公共のパーキングスペースを使うとき、たびたび思うことだが、設計する人たちって、便宜上作ればいいと思ってるのかな。きっと、実際には車イスなんか使ったことがないんだろうね。 この日は他にも法事の予約席がいくつかあり、また車イスの人も複数来ていたのだが、スタッフが要介護者の扱いにとても慣れてみえ、そこはほんとに評価できた。こういう店もあるんやねぇ。「たぶん、大きな病院が近所にできたからだろう」というのは、父の従弟であるD叔父の推測による意見。だとしても、(これは帰りがけの話だけど)板前さんが自ら厨房から出てきて、「お手伝いしましょう」と車イスへの移乗を手伝ってくださるなんて初めての体験。ほんとうにありがたかった。 さて、法事に参加するに当たって、いちばん心配だったのはパパの食事である。「ミキサー食しか食べられない」というのももちろんなんだけど、11時から法要が始まるとすれば、食事の時間は午後1時を軽く過ぎてしまうだろう。ふだんは、朝食が7時、おやつが10時すぎ、昼食は12時ちょうどに始まる(ちなみに、午後のおやつは3時半で、夕食は6時から)。 しかし、レストランへ着いたときにはすでに1時をとうに過ぎていた。認知症とはいえ、背広姿で法事に参加しているわけで、父もさすがに大人としての自覚があるらしい。ムッとした顔でずうっとガマンしてた。けど、かなり腹ペコ状態なのは見てすぐにわかるほど。「ごめんね、すぐやってもらうからね」といったら、「ほんとに頼むよう~」と眉間にシワを寄せた。それでも、暴れだしたり強く文句をいわないのは、「しかたがない」ことだとわかっているんだよね。 今日はおやつも食べられなかったわけで、かわいそうっていうよりヤバイ気がする。とにかく水分補給が先決なので、コップを借りてきて、もってきたジュースにトロミをつけて父にわたす。父はおいしそうに、トロミジュースを飲み始めた。 元は校長先生をしていたD叔父が、父のそばに座る。おいら、今日はこれがいちばんうれしかった。年が近いので、子供の頃はいつも一緒にいたそうだ。しきりに父のことを気にしてくれていて、目の前の父の姿が「かわいそうでしかたない」らしい。「水分をとれないなんて!」とか、「家に帰れないのか・・・」とか、なんつーか、自分のことのように悲しんでくれている。 そんな悲観的になって、今にも泣き出しそうな叔父に対しては、「(昔はずっと校長をやっていたような)D叔父さんが、そんなこといっちゃダメだよー」って、喉まででかかった。発言に影響力のある人がペシミスト的発想をしてたら、要介護者に対する偏見はますます大きくなるばかりじゃんね。それでも、もともと頭のいい叔父だから、今の状態が最悪ではないということ、おれらが家族なりに精一杯やっていることは理解してくれたようだった。それだけで十分だ。 ただね、D叔父だけでなく親戚一同の意見として、ここでもまた「やっぱり娘だよね・・・」といわれた。これはいつものこと。おれも前までは、正直そうだと思っていたし。 確かに息子(うちの兄)は役立たずだけど、身内を擁護するみたいだけど、やっぱ、そういう関わり方もあるんだよね。娘がよくて、息子がいぐないっていう発想は、ちょっと短絡的すぎる。だって、おれは確かに一見よさ気に見えるかもだけど、あれこれ手を出しすぎて家族の手間を増やしている気もする。無理だっていわれることをずっとやってきている。おれがよかれと思ってやることでも、そこまでやることが本当に必要なのかどうか、じつはおれ自身がよく悩むところだ。考えすぎたらこんなことできないんだけどね。ただ、根本的には、兄もおいらも父を思う気持ちにはあんまり変わりがないようにも思う。要は、お節介の大小っていうか。 まー、そんでもオプティミスト的考え方をすれば、「ありのままの父を見せたかった」おれら家族の気持ちを、「家族がいるからこうして、どんなにむずかしい病気になっても外へ連れ出し、法事にも出席できた」「父は(病気になっちゃったけど)幸せである」と受け止めてくれたことは、おれには大きな収穫だった。(つづく) Blog Runking of Welfare and Nurse ←更新が遅くてすみません。がんばるます。
by scallops
| 2006-05-26 15:27
| 家族
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