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住職がお茶とお菓子で一息つくと、時間通りに三回忌の法要が始まった。
読経の前に、まずは法話。住職は最初に、家のお仏壇がきれいに磨かれていることを誉める。亡くなった伯父の供養につながるとのことだが、そんな些細なはなしのひとつひとつが、仏壇のある家に住んだことがない自分にはとても新鮮だった。 そういえば、こないだ下見&挨拶にきてお線香を供えたとき、お作法もなにもわからないながら、「このお仏壇、隅々まで本当にきれいに整理されてるなぁ、なんか気持ちいい状態だなぁ」って、確かに思った。お仏壇ってなんとなくおどろおどろしいイメージがあるんだけど、そういう怖さがまったくないっていうか。おれ自身は、ふだんお仏壇の存在すら考えない罰当たりだが、それでも、手を合わせながら、(毎日きっとお仏壇をきれいにしてるのだろう)E子姐さんのお人柄がここに見える気がしたのだ。 その後住職は、伯父の戒名の意味やら、三回忌のことやら、仏教の考えをいくつかわかりやすく説明。父の不穏を気にしながらも、何気に聞くはなしはとてもわかりやすい。 とくに、「空」という概念のはなしが心に残った。 仏教では存在するものに「実体がない」と考えるそうだ。これはつまり「我がない」という意味で、「自我への執着を破る」ことにつながるという。しかも、モノへの執着もこれには含まれるから、要は煩悩とお別れしてごらん、ってことだよね。「おれさまが世界の中心」と考える、「自我に執着しまくり」で「我がありまくり」で、しかもモノをなかなか捨てられない自分にとっては、ちょー目ウロコな発想で、なんだか冷や汗もの。 そんでもあんまりおもしろかったので、はなしを聞きながら、しばらく頭の中で反芻したりして。これってさ、逆に言えば「煩悩=生命力」でもあるわけで、そう考えると真っ向から否定するのもナンだよね。うーん、どうなんやろ。これって屁理屈かな。 ほんとにはなしがお上手で、もうすこしきちんと聞きたかったんだけど、父が途中でいきなり不穏になったので最後の方は覚えてない。だってね、はなしが一段落するたび、めっさイヤなタイミングで「フンッ、ばかばかしい」とか「おまえらみんなばかだ」といいはじめるのだ。 なんか頭の中とか背中とか、へんな汗がたらたら流れてきて、母方祖父の四十九日だかのとき、父がどえらい不穏になったのを思い出した。あれはひどかったもんなぁ。仲居さんに向かって「おれに毒を盛る気か」って、半分怒鳴ってる感じやったから。けど、ここは父の実家だし、みんな病気のことは知ってるわけで、「あんときとは違う」「気にし過ぎないようしよう」と思うようにした。こういうとき父を無理に止めようとすると、ますます声が大きくなるのだ。だからおいらは様子を見ながら、あまりにひどくなれば廊下へ連れ出そうと父の後ろに回り、ハンドルに手をかけていた。(つづく) Blog Runking of Welfare and Nurse←もちっと続けてみようかと・・・。Click it, Please ! #
by scallops
| 2006-05-24 11:30
| 家族
従兄の車がようやく庭に入ったので、後に続いた。
車イスに父を移乗させたら、伯父やら従兄がわらわら寄ってきて、みんなで車イスごと運んでくれた。いつもと違う様子に、本人は戸惑い気味。しかも、車イスの押し方も、父への対応も、いつもよりかなり荒っぽく、いやがったり抵抗したりしてみえる。けど、今日だけのことだし、親戚だし、男同士だし、気にせず任せることにした。 車を庭の端に寄せ、荷物を整理して玄関へ行くと、父はすでに仏壇のある居間の、数枚重ねた座布団の上に座らせられていた(前日の写真)。T伯父と、父の従弟にあたるD叔父がそばにつきっきりになって、心配そうな顔をしている。通じているのか通じていないのか遠目にはわからなかったけど、伯父たちはとても一生懸命しゃべってくれているようだった。 おいらがあれこれ別の準備をしている間に、父が、お茶とお饅頭をすすめられているのに気づき、「ああああ。お茶はやめてくださいぃぃ」と大きな声で待ったをかける。パパは食べる気満々。危ないところだった。「あ、伯父さぁ~ん、もちろん、お饅頭もダメですぅ」。 これだけは、最初に注意しておかなくちゃだった。法事にもれなくついてくる、参拝者のお茶接待。父は、なんでも食べられると自分では思っているので、周囲が気を配らなければならない。もちろん、食べてもむせなければなんの問題もない。さらにいえば、食べたものが気管に入っても、きちんとむせてくれればいい。ところが父の場合、むせもせず、肺に入り込んでも気づかないことがあるのだ。今、誤嚥はなによりも怖い。 勝手にキッチンへ行って、トロミパーヘクトでとろみをつけたお茶を父にもっていった。伯父たちは、液体がトロミに変わったことにちょっと衝撃を受けてるようだった。でも、こういうのは、ありのままを見てもらったほうがいいと、おれは思っている。本当は、母が、こういう小さなことに気づいてくれれば少しは助かるんだけど、母は、いつでもぼんやりと、ほとんど他人面をして、遠くから眺めていた。正直いって、何の力にもならない。結局、この日は最後まで、すべてのことにひとりで気を配らなければならず、へとへとになってしまった。 父は、ふだん病院では、イスに座る生活を続けていたので、座敷に座るのは辛そうに見える。そこで、やっぱり車イスに座らせたほうがいいと、伯父たちがいいだした。車イスの車輪カバーをもってきたので「これで安心」と玄関でタイヤにカバーを巻いていたら、「前の小さな車輪はどうする?」と、従兄から指摘される。ぎゃは。そうやんね。車イスって、2輪じゃなく、じつは4輪なんだよね。 仕方ないので、とりあえず新聞紙をもってきてもらい、前のちび車輪はそこに置くことにした。雑巾を借りて拭く、という手もあったけど、新聞紙のほうが簡単だと思って。ただ、人がたくさんおるると、「新聞紙の上に前の車輪を置く」とか「車イスを置いた場所に父を連れてきて座らせる」という、小さなことが全員には伝わらない。せっかく新聞紙の上に車イスを置いても、いきなり父が座っているところへ動かそうとする人がいたり、慣れてない人が、父に「声かけ」しないでいきなり持ち上げるので、ばたばた暴れだしたりして、法事が始まる前から、なにやらもうわやくちゃになった。 落ち着いて一呼吸置いて考えれば、みんなも理解できるんだろうけど、それぞれに「自分式」のお考えがあるし、まさに目の前で起きてることだから、こういうときの対処ってむずかしいものだね。車イスに触るのが初めての人もおるし、認知症の人がいるって聞いたことはあっても、実際に見るのは初めてって人が多く、彼らは父をどう扱っていいかさっぱりわからないように見えた。「それはちょっと」と思っても、好意から来ていることだから、なんとなく注意もしにくい。(つづく) Blog Runking of Welfare and Nurse ←続きを読みたいしとはぜひクリッコよろしこ! ※画像は、車イスの車輪カバー。確かに便利だったけど、車イスってじつは4輪だった・・・。ううう。前のちっこい車輪は、新聞紙を敷いて上に載せた。 #
by scallops
| 2006-05-23 18:50
| 家族
従兄の車が、細い路地から直角に長屋門へ入るのに苦労していた。
向こう側には、対向車がきて、のんびりと車が移動するのを待っている。従兄の車は後部が長いせいか、何度切り替えしをしてもなかなか入れなかった。とりあえずゆったりバックできるスペースを空けようと、おれが車を後退させたとき、T伯父の後姿が見えた。 パパにいちばん会いたがってくれた伯父。パパより4つ上。だからもう86歳を過ぎているのだが、パーキンソン病で四肢が動かなくなった妻の在宅介護をずっとひとりで続けている。頭がはっきりしているだけでなく、ビシッと背筋が伸びて姿勢もよく、パッと見た雰囲気から、ひたすらお元気なのがわかる。父より年上だなんてとても思えない。 後ろを振り向いて、「パパ、T伯父さんだよ」と告げると、一生懸命外を見ようと首を伸ばした。朝からずっと反応がイマイチだったけれど、やっぱりパパはわかっているのだ。 伯父が父に気づいて、車窓に向かって歩いてきた。窓越しに、ふたりでがっつり手をにぎる。おいらは、足でブレーキを踏み、ステアリングを握ったまま不自然に後ろを振り返った。だって、絶対にこの瞬間を見逃すわけにはいかない。この一瞬のためにパパを連れてきたんだから。もうね、ばっちり目に焼き付けてきたよ。とにかく伯父と父は、ただひたすら手を握り合ったまま、しばらくしゃべらなかった。思っていたよりもずっと静かな再会ではあったけれど、ほんとに、これで十分だった。 しばらくして、伯父が口を開いた。「おい、どうしたんだよ。なんだ、病気になっちゃったのか」。 父はなにもいわなかった。ただ、伯父の手をにぎるだけ。ひたすら顔を見ようとしていた。目は明らかに潤んでいる。伯父の目も潤んでいる。ふだんから口の悪い伯父は、こんなときにも悪態をついているが、この出会いをお互いが喜んでいてくれるのは一目瞭然だった。 でも、感激の瞬間はほんとにそれだけだった。伯父の一言一言は、認知症の父にはあまりに厳しすぎた。どの言葉がきっかけになったのかわからないけれど、とにかく不愉快になって、いきなり父が伯父の手を振り払ってしまう。あーあ。いきなり不機嫌、会うなり兄弟げんかかぁ・・・。けど、それもいいよね。きっと、兄弟だからこそ、そんな遠慮のない時間がもてたんだと思う。(つづく) Blog Runking of Welfare and Nurse ←続きを読みたいしとはぜひクリッコよろしこ! ※真ん中の黒いジャケット後姿が父、その顔を覗き込んでるのが伯父、後ろにぴったりくっついてるのが父の従兄のD叔父です。風邪引いたり、仕事わやくちゃで、アップが遅れ気味ですみません。がんがん続きます。 #
by scallops
| 2006-05-22 18:10
| 家族
快晴。8時半に病院へ。
母は、黒のツーピースに黒真珠のネックレス姿。どっからどう見ても「もろ喪服」なので、車で待機してもらうことにした。おれは、父を迎えにいかなあかんから、カジュアルな黒いカットソーを組み合わせていったんだけど、さらに上に赤いジップアップを羽織って、病棟へ上がる。ここまで読んでも、ピンと来ない人に説明すると、「死」を連想させる黒づくめの服は、高齢者病棟では禁止、というのが暗黙の了解なのだ。 2週間以上前から「法事があるので、外出します」といっておいたけれど、やっぱり今日もその話は通ってなく、パパはぼんやりとベッドの上にいた。師長が顔を出してくれたので、「今日、法事で外出なんですよー」といったら、即行でトイレへ行っておむつの交換。そして「髭剃りを貸してくださいー」といったら、ひげをそってきてくれた。 トイレがやけに長いと思ったら、便もしっかり出たそうで、ちょっとラッキー。外がかなり暑いので、下着を半袖シャツに、さらに持参したYシャツとズボンに取り替えてもらう。ナースステーションに寄って外出届を書いて出し、階下へ降りた。 エレベーター内の鏡に映った父の頭がぼさぼさだったので、洗面所で手を濡らし、廊下でパパの頭をなでつけてたら、「あらまぁ。髪を整えてもらって。お幸せねぇ」と、清掃の係りの女性に声をかけられる。「いぁいぁいぁ、水つけてごまかしてるだけなので」といったら、「水油っていうじゃない。それで十分なのよ」といってくれた。そ、そういうものなのか。 病院の入り口前に駐車した車の脇で、病棟貸し出しのベージュの靴下を黒いのんに換え、車イスから移乗させる。9時出勤の看護師がやってきて挨拶してくれたので、「今日は法事で・・・」と説明しながら、久しぶりにネクタイと格闘した。なんかね、後ろの細いぺろんがうまい長さにならないんよ。しかも法事用の黒いネクタイって、厚手やし、なんかつるつる滑って結びにくいね。 いつでも気がきかない母は、今日もなんもしないで見てるだけだった。しかもね、黙ってるだけならいいんだけど、母はいつでも必要以上に騒いで周囲を不快にさせるから、ほんとに始末が悪いのだ。認知症の父に向かって「自分で結びなさい」と叱りつけたり、出勤前の看護師さんを大きい声で呼び止めて「手伝ってくださぁ~い」とかいうので、それを諌めるだけでむちゃくちゃイライラした。そういう一言で、実際にやっている者が焦ったりイヤな気分になるとか、一切考えない人なのだ。あー、書いて思い出すだけで頭にくる。 父が黙って動かないように協力してくれているのが、母にはわからないんだよね。物事を客観的に見る目がない。おれは、母のこういう無神経なところが本当にきらいだ。注意すると「わかった」と必ずいうのだが、その直後から何度でも同じことを繰り返すから、(たとえわかってなくても)「とりあえず『わかった』といっておけば、その場は切り抜けられる」とでも思っているのだろう。(母方親類の)叔母や祖母が、ふだんからおれを「かわいそう」ということがあるのだが、それは、こういう母の側面を昔から知っているから。ちょっと情けなくなる。 結局、病院を出発できたのは9時をだいぶ過ぎていた。 田舎に近い高速出口からすぐのコンビニに寄って、ヘア・ムースとくしを買い、髪の毛を簡単に整え、そこで父にジャケットを着せた。 以前ここへ来たときより、ずっと認知症が進んでいるせいか、田舎の風景を見ても、父の反応はイマイチ。ただ、思い出したように「(車窓から見える風景が)きれいだねぇ」「(お天気がよくて)最高だねぇ」といっていたので、父は、うまく喜びが表現ができないというだけで、たぶん、わかってはいたのだとは思う。そう思いたい。 家に着いたら、ちょうどT伯父も来たばかりだった。(つづく) Blog Runking of Welfare and Nurse ←続きを読みたいしとは、クリッコよろしこ! #
by scallops
| 2006-05-21 23:11
| 家族
今日は高速に乗らなあかんので、パンクタイヤを、こないだとは別のGSで見てもらうことにした。スペアタイヤっちうのは、ふつーのタイヤより細くでけてるので、高速走行は基本的に禁止、ということになっているから。
今度は、すぐに極小の穴がめっかった。いやなことに、側面やた。タイヤってね、サイドの穴は修理でけないんよ。力が大きくかかる場所やから、危ないって。ちうことで、その場でタイヤを新たに購入。お金はちょっと余計にかかったけど、こんな安全に直せたのは、やっぱりラッキーやと思うだ。とりあえず、おじいちゃんには感謝しとこ。 その足で、父の田舎へ。 S伯母ちゃんは、思ってたより若かった。といっても、90歳11ヶ月。腰は曲がってるけどお元気そう。こないだお会いしたときと違って、自力でどうにか歩けるようになってた。おれのこともよくわかるし、耳が遠いことをのぞけばほぼ健康。前に大腿部骨折して手術したんだけど、そのたいへんだった入院騒ぎは、もう覚えてないんだって。にんげんの脳は、よくでけてるね。辛いことは忘れちゃえれば、それがいちばんだ。 前に、父と来たときも思ったんだけど、本人の元気そうな顔を見られるってことは、なによりの安心につながるんだよね。伯母ちゃんの肌つるつる笑顔を見れば、どんだけたいせつにされ、日々幸せに暮らしてるかが一目瞭然。それは、きっと父もおなじだ。 伯母ちゃん自身が、長くデイに通ってる要介護者。一見健康そうに見える高齢者の生活だって、介護者の努力やら苦労がつきまとう。糖尿があるから、(大雑把とはいえ)カロリー計算、おかずとおやつのセレクト、毎食のごはんは100gきっちり、ちうのも譲れない。「そんなの当たり前」っていったけど、やっぱたいへんと思うよー。ほんと、そういう小さな小さな日々のサポートがあって、S伯母ちゃんはお元気でいられるのだ。子供がおらんから、本家の嫁としてはむちゃくちゃ苦労あったやろうけど、この明るさと気配りは、そんなこと吹き飛ばすくらい素敵なんよ。 あとね、家を見たら、すぐ要介護度やふだんの生活が想像つく。本人の自立を促すためにベッドからトイレまで設置された手すり、ポータブルトイレ子ちゃん、介護用ベッド、4ポイント型歩行器、ペーパーやパッドも、押入れのすごくわかりやすいところに設置されてる。おれ自身が、一瞬の間にすっかり介護者の目で家を見てるのがおかしかったんだけど。 んでも、人んち見ると、いろんなことがとっても参考になるね。伯母ちゃんのトイレ介助で必要になったらしきパッドも、E子姐さんがすごく上手に整理してるから、E子さんがとりにくる前に、おれがトイレへもっていって渡すことがでけた。ほんまに整理上手や。 療養型の病院に入ってるK伯母、パーキンソンの嫁を85歳にして在宅介護するT伯父、その伯父を当日迎えにいくというK伯母の息子たち、M伯父だけが残念ながらやっぱり無理そうなんやけど、結局ね、「みんなおなじ」なんだよ。それがわかったよ。ホッとした。どこの家も、高齢者を抱える家族だからね。当日は、ほんとに、きっとだいじょぶだと思った。 日本料理屋へいって、ドキドキしながら説明をしたら、あっけないくらい「あー、できますよ」「はいはい、温めましょう」と、簡単にオッケーしてくれた。 田舎だからなんでもアリなんやろか。なんかね、ゆるゆるな雰囲気で気が抜けちゃったよ。中堅のチェーン店。地域密着型やから、法事なんかで高齢客が多いんやろか。ジップロックコンテナに入れてったトロミぱーへくとの説明も「これ、入れて混ぜるだけでいいんですか。あぁ、トロッとさせる。はい、問題ありませんよぉ」。うう、具なしの茶碗蒸し、具なしのトロミお吸い物、それだけでもきっと父には大ごちそうだ。器も「あるものでいいなら」って、問題なく貸してもらえることになった。 ちょっと大袈裟に聞こえるかもやけど、時代が変わってきてるのかも、と思った。なんか、要介護者、障害者、そすて介護者にすこし追い風が吹いてきてるのを実感。てか、おれが気づいただけってことか。なんかね、ちっさいことだけど、障害者も健常者もいっそに過ごせるっちう、こういう些細な日常の利便性こそ、むちゃくちゃたいせつな気がするんだ。 ちうことで、帰りがけ、先祖のお墓と伯父のお墓にお線香と花束。帰る途中、ちょうど母方祖父のお墓の前を通ったので、タイヤトラブル回避のお礼、途中経過の報告と、当日の応援をお願いしてきた。今日のお榊には、黄色い百合を添えて。現世と、あの世からのWサポートで、きっと当日はどうにかなるます。おれが今ちょっと風邪引きかけ状態が続いてるんで、そんだけは注意しなくちゃや。 Blog Runking of Welfare and Nurse Thanks for reading ! #
by scallops
| 2006-05-19 08:33
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