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すこし前から気になっていた数字があった。
介護保険に関するサイトの中ではときどき見かける「老人の日常生活自立度判定基準」というモノだ。 「気になる」といっても、ただなんとなくいろんなところで目にしていたというだけで、利用者家族であるおいらが、実際に在宅介護しながらこの数字を気にする場面は、これまでに一度もなかった。いちばん最近見かけたのは、こないだ幕張メッセで行われた研究発表会でのこと。もらった資料のひとつに、「病院に入院中の認知症患者の内訳」として、この基準を使った表が記載されていた。 たとえば要介護者が100人いたら、100通りの介護があるってよくいわれる。これはまったくそのとおりで、ひとりひとりに必要とされる介護はそれぞれに違うし、かかわる家族の事情だっていろいろだから、その「たいへん」は比べようがないんだよね。 本人だけのことを考えても、同じ要介護5という数字でも、そうなった原因や、病気による障害の度合いはもちろん、見た目も、動く体の部位も、ADLだって違うわけで。そんな患者の状態や、実際に介護する家族のたいへんさを、一律に数字で表すなんて、ほんとは不可能なはなしという気がするの。でも、介護保険を施行していくからにはなんらかの基準は必要だから、こういう判定基準はなければ困る。それはわかるんだけど、実際問題としてやっぱ無理があるんだよなぁ。なんて感じで、こういうのん見てると、建前と矛盾と葛藤がぐるぐる無限の追いかけっこをしてる気がしてくるのだ。 在宅だけでなく、施設や病院でだって「実際の介護を行ううえで」こんな基準はなんの役にも立たないかもしれない。だからほんとにこれが一般的に通用してるかどうかもわからないんだけれど、研究発表会みたいな(さまざまな職種で介護に関わる人が集まる)場所で、客観的な立場から資料を見る人に対しては「確かに(要介護度を聞くよりは、はるかに)目安にはなるな」と思った。渦中にあると、見えてこないことがたくさんあるもんだね。 その基準には2種類の数字がある。 ひとつが「障害老人の日常生活自立度(寝たきり度)判定基準」、もうひとつが「痴呆性老人の日常生活自立度判定基準」。前者は平成3年に、後者は平成5年に、それぞれ厚労省が作った(だから表記は「認知症」や「高齢者」「患者」などではなく、「痴呆」だったり「老人」のまま)。資料の表には、縦軸と横軸にそれぞれこの基準値がかかれていて、ふたつが交わった場所に患者数が書かれている。でね、この表を見ながらおれは、「父は、この基準でいくとどのへんにいるんだろう」と思ったわけ。 障害老人の日常生活自立度(寝たきり度)判定基準 表を見ればわかるけど、障害老人自立度は、ランクが大きく「自立」「準寝たきり」「寝たきり」の3つに分かれる。そこから状態に応じて、それぞれ2つのレベルが作られている。自立がJ1とJ2、準寝たきりがA1とA2、寝たきりはB1,B2、C1、C2という表内の基準で分けて評価されるのだ。そして、痴呆性老人の日常生活自立度判定基準は、可能なADL(日常生活動作)のレベルや問題行動の有無によって、Ⅰ、Ⅱ、Ⅱa、Ⅱb、Ⅲ、Ⅲa、Ⅲb、Ⅳ、Mと、9段階に分けられる。 PD(パーキンソン病)で、身体的に動けない寝たきりでも頭がクリアなうちの伯母のような人もいれば、カラダはなんも問題がなく四肢は(機能的には)動けるはずなのに、DLBにより(脳内での指令伝達がトラブってコントロールが不能だから?)うまく動けないという父のよううな人もいる。 同じ「レビー小体」という原因による病気で、書類上では「動けない」ことに変わりはなく、レベルも同様に要介護5、けど父には運動能力は残っているわけで、父は純粋な意味での寝たきり患者とは呼べない気がするのだ。じゃあどっちがたいへんかっていうと、動けない認知症のない女性でなく、動ける認知症男性のほうが、「介護」という面からいくと施設も病院も「お断り」頻発の、「いちばん苦労するレベル」として扱われる。 さて、じゃあこの評価基準はどうなるんだろう。 父の個人的な数値を聞くとしたら、やっぱ病院のスタッフに尋ねるしかない。で、それから病院に行くたびに毎回、「今日こそは聞こう」と思っていたが、いざ聞こうとすると「若い介護士さんに聞いてもわからないだろうしなぁ」とか、「忙しいときに手をわずらわせたくないしぃ」とか、父が不穏すぎた日はようやく寝たことにホッとした瞬間にうっかり病院の外へ出てしまったりと、タイミングがうまく計れずにいた。 という経緯があっての、昨日。(ものすごく気が利くわ、やさしいわ、なにを聞いてもビシッと応えてくれ、しかも美しくてスタイルまでいい)ベテラン介護士さんが、タイミングよくいらしたので、聞いてみた。彼女は質問の内容をすぐに理解して調べにいってくれたが、その一瞬の反応で、やっぱりこの現場で「(数値で見る)その基準」はあんまり関係ないのだろうなと思った。 そのうち、別のしごとをしていた看護師長さんがNSへ戻っていらして、その資料をコピーしていただけることになった。師長さんと一緒にコピー機のある部屋へ向かいながら、「えと、あ、あの、それで父の状態はどのへんになるんでしょう」と、直球でうかがってみた。師長さんは、「はっきりと数字を出すためにはドクターの意見も聞かないと」と前置きしながらも、(師長が考える)だいたいの数字を教えてくださった。 障害老人自立度がB2、痴呆老人自立度がⅣとMの中間あたり(たぶんMになるだろうとのこと)。ちなみにMというのは、Medicalの略である。ああ、そりゃ確かに、うちの父は医療保護入院中だよな。けど・・・、おれは正直この措置が一過性のものだと考えていたのだ。この数字は、おいらが自分で想像していたよりも、だいぶ悪い数字だった。 あとで調べてみたら、これは要介護認定を行うときに使う基準のひとつで、訪問認定員が使う調査票や、主治医の意見書に項目のひとつとして使われているのだった。昨年、父が要介護5になったときにはすでに、きっとこの数値はかなり厳しいものだったんだろうと思った。あれから、さらに状態はわるくなってきているわけで、ちょっと悲しいけれど、だったらこの結果もやむなしということなのか。 たとえ数字がひどくたって、むかしちょー頭がよかった父にはなんの変わりもない。 もつろん、おいら自身の父に対する気持ちにも変化はないんだけど・・・・、「そこまでむずかしい状態なのか」という(医療の現場から見た)客観的評価は、おいらが再再々度の在宅介護に即行で踏み込めないでいるのが、(数値でもたいへんだと表されてしまうほど)厳しいと、自然と体で拒絶反応を起こしていことによるのかなぁとか自分で分析してしまうのだった。 「きっとなんの役にも立たない」と思っていた判定基準だったが、うっかりのぞいてしまったことで、それが自分の心のなかにわだかまりを残すという意外な結果になってしまった。一度主治医ときちんとはなさないとなぁ。 Blog Runking of Welfare and Nurse ←それでも「うちで看る!」って、 去年だったらいってたと思う。今は、それがいえないでいることがすこし悲しい・・・・
by scallops
| 2006-06-23 17:12
| 認知症
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