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朝早く、母が居間でテレビをみながらとつとつとしゃべりだした。
戦争中、母が小学生だったとき、大きな空襲に遭った。長女だった母は当時高学年で、まだヨチヨチ歩きだった幼ない弟の手を引き、低学年の妹を連れ、乳児だった下の弟を抱いた祖母とともに、すぐ近所の防空壕へ逃げた。 空襲はますますひどくなり、あまりの爆撃のひどさに「ここでは危ない」と判断。近くの田んぼまで必死で走っていったという。そのときに祖母が「ものをとりにいってくる」と家へ戻ろうとするのを、「『今いったら危ないからやめて』と、必死で止めた」そうだ。 延々と止むことがないと思うほど恐ろしかった時間も、あとで考えればほんの数十分。 どんなに耳をふさいでも全身に響いてきた爆撃の音が、いきなり、うそのように静かになった。どうにか家族は無事に生き残ることができ、家へ戻ってみると、周囲は爆撃によって亡くなった人たちが、恐ろしいほどたくさん、静かに横たわっていたという。 「(あちこちに死体が並ぶ様子は)ほんとうにひどかった」。下を向いたまま、母は首をふった。 焼夷弾が直撃した門は大きな炎を上げて燃え、屋根も壁もぼろぼろになったが、家の機能はどうにか果たせるくらいに残り、その後もどうにか変わらずに生活をすることができた。しかし、それでもなお、母の脳裏には今でも決して忘れられないくらい、当時の惨状が鮮明に焼きついている。 「これからどうやって生活していけばいいのだろう」。 家族で途方にくれていたとき、大伯父(祖母の兄=母にとっては伯父)と曾祖母(祖母の母=母にとっては祖母)が、いきなりやってきた。 隣の市(当時は町)に住んでいた曾祖母は、瓦礫の中を何時間もかけ歩き、おにぎりと野菜をもって見舞いにかけつけた。嫁にいった娘の家族が住むはずの街全体が、赤々と燃える様子を遠目に見て、「あんなにひどい様子ではもう、全員がだめかもしれない」と思いながら、だけど「万にひとつの無事」を信じて、諦めずに足を進め続けてくれたという。だって家族だから、ね。 隣のキッチンで朝食の納豆をぐるぐるかきまぜながら、なんだか思わぬ話の展開に、おれはボロボロ涙を流していた。そんなことを知らない母は、居間に座ったままで、いった。 「だから、七夕はだいきらいなの」。 Blog Runking of Welfare and Nurse ← いろんな七夕がありますね。
by scallops
| 2006-07-07 23:15
| 家族
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